ハッピー・トラベルデイズ
2021-06-18T19:54:44+09:00
naoko_terada
トラベルジャーナリスト寺田直子の、ちょっと心やすらぐ旅だより。
Excite Blog
ダイナースクラブ会員誌「シグネチャー」で世界遺産間近、「北の縄文」特集
http://naoterada.exblog.jp/30580264/
2021-06-21T07:00:00+09:00
2021-06-18T19:54:44+09:00
2021-06-18T19:54:44+09:00
naoko_terada
掲載メディア
ダイナースクラブ会員誌「シグネチャー」で、「北の縄文」として来月、世界遺産登録が期待される北海道・東北の縄文遺跡を取材・執筆しました。
正式名称は「北海道・北東北の縄文遺跡群」。
世界遺産の諮問機関であるイコモスにより今年5月、文化庁へ「世界遺産への記載(登録)が適当」という勧告がなされています。これを受け、来月開催予定の世界遺産会議で可否が決まります。ごく一部をのぞき、これまで勧告されるとほとんどが世界遺産になっています。おそらく今回もその可能性が高いと思われています。
もともと考古学、歴史などに興味があったため、2年ほどかけて今回、リストアップされた遺跡群すべてを見てまわってきました。今回の特集もその経験、情報があったことで実ったものです。
およそ1万年という長大な時間軸で、気候変動という自然環境と対峙しながら狩猟・採集・定住してきた縄文人。
致命的な戦争や争いごとがなかったとされる背景には、自然や隣人、周辺の人とのコミュニケーションがあったことも大きな要因だったともいわれています。
また、遮光器土偶や火焔土器など異形のフォルムの土器、土偶などを大量に生み出している精神性、熱量も非常におもしろい。まだまだわからないことだらけのロマンあふれる存在、それが縄文です。
カード会員誌なので書店で見ていただけないのが残念。
同行してもらった友人の写真家・秋田大輔さんのディテールをみごとにとらえた写真が本当にすばらしい。
表紙のほおづえをついているような土偶は私たちのお気に入りのひとつ。縄文後期、約3000年前に作られたものだって信じられますか?
奥が深い縄文。
これからも取材を重ねていこうと思っています。
まずは、来月の会議の結果を待ちましょう。
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新連載 かもめの本棚「伊豆大島ぐらし」
http://naoterada.exblog.jp/30579960/
2021-06-18T14:02:00+09:00
2021-06-18T14:02:23+09:00
2021-06-18T14:02:23+09:00
naoko_terada
掲載メディア
ご無沙汰してます。
伊豆大島への移住のおしらせのあと、案の定といいますかカフェの開業や、移住に伴う変更届けなどの雑務をこなし、かつ執筆&取材も、と怒涛の4ヵ月はあっというまに過ぎてしまいました。
東京都の島である伊豆大島も、緊急事態宣言のため観光客も少なく、観光施設が休館などありましたが、
それでも都内にくらべてのんびりとした島時間。一気に梅雨の気候に入り、周囲の山や木々の生命力にハッとさせられる日々です。
そんな島ぐらしのあれこれを、ウェブ記事で連載することになりました。
お世話になっている「かもめの本棚」でスタートです。
第一回目はこちら→「第1回 カフェの名前はHav Cafe」。
手に入れた古民家の改装や、カフェ開業までのハプニングなどこれまでお伝えしてこなかったことをつづっていこうと思っています。
毎月第一月曜に公開予定です。
どうぞよろしくお願いします。
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ご報告 伊豆大島に移住&古民家カフェをはじめました
http://naoterada.exblog.jp/30476383/
2021-04-01T19:00:00+09:00
2021-04-01T17:07:43+09:00
2021-04-01T17:07:43+09:00
naoko_terada
島ぐらし
縁あって今年から伊豆大島に移住しました。
築80年ほどといわれている古民家を改装し、そこで暮らしつつカフェもはじめました。
ライターとしての仕事も継続しますが、これからは伊豆大島が拠点となります。
カフェの名前はHav Cafe(ハブカフェ)。
波浮港(はぶみなと)という島の南部の港町に位置することからシンプルに名付けました。
また、Havとはデンマーク語で「海」という意味もあります。
コロナ渦で移住、と思われるかもしれませんが、家を手に入れたのが3年前。
色々と島ならではの状況もあって、昨年末にようやく改装が終わり、引っ越しとなりました。
当初、都内の事務所と行ったり来たりのデュアルライフをイメージしていましたが、
実際、カフェを営業しながら執筆をしているとそれほど都心に拠点を置く意味もないように感じたので、
思い切ってすべて引き払い、大島の島民と相成りました。
伊豆大島は今までも記事を書いてきたように、10数年前からふらりと遊びに来ていたお気に入りの場所でした。
その間に友人や知り合いも増え、タイミングもあり歴史ある港町の古民家をゆずってもらうことになったワケです。
ブログもずっと放置していましたが、これからは島ぐらしやら古民家カフェの運営についてなど、ゆるゆると記していこうかと考えています。同じようなことを考えている方もいらっしゃるはず。何か参考になれば嬉しいです。
それにしても自分が島に暮らし、カフェのオーナーになるとは。
人生あれこれ、まだまだ目が離せません。
※下の画像は伊豆大島の中心となる元町からの眺め。富士山、相模湾をはさんだ伊豆半島が目の前です。
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ダイナースクラブ「シグネチャー」 にいがた庭園街道を特集
http://naoterada.exblog.jp/30153817/
2020-07-27T07:30:00+09:00
2020-07-26T16:00:42+09:00
2020-07-24T16:57:53+09:00
naoko_terada
掲載メディア
ダイナースカード会員のみなさまのための会員誌「シグネチャー」にて、新潟県の隠れた至宝、豪農・豪商たちが築いた贅を尽くした邸宅と日本庭園をめぐる、「にいがた庭園街道」の特集を執筆しました。
一年ほど前のこと。新潟県が都内でメディア向けに開催したイベントに参加、そのときに庭園の存在を知り、「にいがた庭園ネットワーク」のTさんと名刺交換。「一度、見学にうかがいます!」とお願いしたのがきっかけでした。昨年はひとりで先行取材を行い、今回の「シグネチャー」での特集につながりました。撮影は何度も取材同行をしてもらっている大好きな写真家秋田大輔さん。艶やかな作風が新緑で好天にめぐまれた庭園の撮影にみごとに共鳴してすばらしい仕上がりになりました。
会員誌なので書店に並びません。「にいがた庭園街道」の詳細は、別の媒体に寄稿したこちらをごらんいただければと思います。
シュミカツ!【達人の旅案内】“庭屋一如”の魅力を知る、新潟・庭園街道へ
新潟は最近、ローカルガストロノミーをコンセプトに美食の県としても積極的にアピール。7月には「ミシュランガイド新潟 2020 特別版」が発表・発売されました。「シグネチャー」でも紹介した三条市のRestaurant UOZENと新潟市古町の兄弟寿しは共に二つ星に。また、村上市の千年鮭 井筒屋は鮭専門料理としては初めてのビブグルマンに選ばれました。さらに宿としての評価も高い、里山十帖がダイニングとしての一つ星に。どのお店もすばらしい、私の大好きな場所です。
それにしてもこれほどすばらしい史跡、庭園や邸宅が新潟にあったとは。日本にはまだまだ知られざる美しい場所が数多くあるのだとあらためて感じています。どこもそれほど混雑する施設ではありません。新潟県にお住まいの方、お近くの方はぜひ訪ねてみていただきたいと思います。
安心して興味のある場所へ旅ができるようになること。
お世話になった方たちの笑顔を思い出しながら、心から願っています。
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25ans 世界中どこへでも 妄想トラベルへGO!
http://naoterada.exblog.jp/30122544/
2020-07-01T07:30:00+09:00
2020-06-30T21:06:34+09:00
2020-06-30T21:06:34+09:00
naoko_terada
掲載メディア
取材、撮影ができなかったここ数ヶ月の雑誌作りは本当に大変でした。その中で何ができるか。読者にどんなメッセージが届けられるか。たくさんの媒体が、編集者が全力を注いできました。
今号の25ans の特集は「この夏だからしたいこと100」。私はその中で旅ページをお手伝いしました。短い文章ですが、旅を愛するみなさんへの気持ちをこめて書きました。今は旅に出られないけれど、だからこそ今できることを自分らしく行動してみたい、そんな思いを。
きらきらのファッションページもなんだかとても新鮮!違った意味でのソーシャルを意識するカラフルで上質でため息の出るラグジュアリーの数々は目の保養です。ぜひ♪
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今、考えていること
http://naoterada.exblog.jp/30101418/
2020-06-15T07:30:00+09:00
2020-06-15T10:41:06+09:00
2020-06-14T15:16:18+09:00
naoko_terada
新型コロナ
東京は自粛アラートが解除され、休業要請も段階的に解除となり、少しづつ経済が動きだしてコロナ以前へとシフトをしようとしています。また、国内の観光も政府によるGo toキャンペーンを筆頭に各自治体による旅行や宿泊の補助などが立ち上がり、旅行需要を喚起しつつあります。
そんな状況の中で、いまひとつこの流れに乗り切れない自分がいます。
本来ならば職業柄、率先して観光産業や宿泊業、さらに飲食業界のために情報を発信していくべきなのでしょうが、今回の新型コロナ感染というそれまでにない経験を前に、それでいいのかという疑問がぬぐいきれないのです。この数か月、ジャーナリストとして発信をほとんどしなかったのも、このもやもやがあったから。今もまだ悩んでいます。
悩んでいることの原因はふたつ。
まずひとつは、再び感染が拡大した際の対処が不透明なまま、経済をまわしはじめていいのか、ということ。ただ、休業要請を解除していかないと倒産する店舗、企業がいるのも事実。実際、すでにさまざなま分野で店をたたむ、廃業するというニュースが出てきているのはみなさんもご承知のこと。旅行業界にしてもこれまで応援してきたホテルや旅館、地域、関係者、生産者のみなさんの危機的な叫びがわたしのところにも届いています。彼らをサポートしたい気持ちはもちろんあります。そのうえで、自粛解禁になったからと、何もなかったかのようにこれまでのような旅情報を発信する気もちになれないのです。
もうひとつは、コロナ以前の旅行スタイルを戻すことにもどこか疑問を感じています。社会問題にもなったインバウンドによるオーバーツーリズムや、民泊の台頭や新規参入ホテルによる宿泊施設の過剰供給と底打ち感からの料金のゆるやかな下降など。また、開発による自然環境への憂慮など。課題・問題となっていたものは多々、ありました。その時点に戻ることは正しいことなのか。旅行需要キャンペーンを行うことは理解しますが、今のタイミングだからこその視点、方向性が必要ではないのかと考えてしまいます。
思えば、民泊やLCC、マイレージなどが一般的になり海外も含め旅は身近で、タイミングを選べば激安で行けるアトラクションになっていました。「弾丸」というキーワードも生まれましたが、わたしもそれを面白がっていたひとりです。旅系メディアもそんな消費マインドを刺激するための記事や最新情報を発信してきました。それは新しい旅のスタイルとして定着していきましたが、結果として旅という行為が軽いものに思えるきっかけでもあったようです。
2019年、日本人は2000万人以上が海外へ出国しました。国内での旅行消費は22兆円近く。
withコロナかwithoutコロナか。
未来はわかりませんが、その数を戻すことは、はたして正しいのか。
わたしにはまだ答えがありません。
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大人のための趣味サイト「シュミカツ!」で新連載スタートです
http://naoterada.exblog.jp/30092281/
2020-06-08T07:30:00+09:00
2020-06-07T17:59:47+09:00
2020-06-07T17:59:47+09:00
naoko_terada
掲載メディア
これまでのような旅行を楽しむには、もう少し時間がかかりそうですが、新しい旅の連載が「シュミカツ!」 でスタートしました。昔からの友人Tエディターからのお声がけで、温泉、ホテル、アートなどに特化した旅の達人のみなさんともちまわりでとっておきの情報をお伝えしていきます。
第一回目は私が寄稿させていただきました。それが「世界遺産登録が期待される、西表島に幻のサガリバナが咲く」 。ちょうど今からが見頃となる西表島(いりおもてじま)のサガリバナ。一度は見たい幻の花といわれる存在です。
6月になり、沖縄・離島の規制もゆるやかに解除されはじめています。ただし、来島する場合のコロナ対策のお願いも出ています。→「6月以降、竹富町を訪れる予定の観光客の皆様へ」
以前のように気軽に行けなくなったからこそ、大切に丁寧に。心に残る思い出となる旅をゆっくりと計画し、夢みるのもいいのかもしれません。
連載を通して、そんな旅計画の参考になる情報をお届けしたいと思います。
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Every cloud has a silver lining ~光はやがて訪れる~
http://naoterada.exblog.jp/30082747/
2020-05-31T18:00:00+09:00
2020-05-31T16:11:21+09:00
2020-05-31T16:11:21+09:00
naoko_terada
新型コロナ
Every cloud has a silver lining.
「苦あれば楽あり」などと訳されますが、直訳すると「すべての雲には銀色の裏地がある」。Lining(ライニング)は裏地のことです。洋裁をされている方ならよくご存知でしょう。
つまり、写真のように今は見えていないけれど雲のむこうには輝く太陽がある。やがてそれが現れるから、もう少しの辛抱ですよ。悪いことの後には光がさすから。そうおしえてくれます。
コロナ禍の続く中、自宅で自粛しながら窓の外の風景や空をよく眺めます。新緑やそよ風が気持ちのいいこの時期、夕方のあかね雲も美しく映えます。
こういう時間が実はとても尊いのだな、と感謝するこの頃。シルバー・ライニングを見つめながら、やがて太陽が顔を出す瞬間を静かに待ち望みます。
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文字は心の記号 STAY HOME ~Letters from home~
http://naoterada.exblog.jp/30036504/
2020-05-05T18:24:00+09:00
2020-05-05T18:24:49+09:00
2020-05-05T18:24:49+09:00
naoko_terada
新型コロナ
緊急事態宣言が延長されましたね。
家での自粛がもうしばらく続くことを考えると心が折れそうになります。
そんな中、ステキな動画を知りました。
以前からSNSの隠れファンだった大阪の看板物書きサインズシュウ さんや、ドイツ在住のタイプディレクター小林章さんが世界中の「文字を創る仕事をしている」仲間のみなさんと合作した動画です。
参加者は、上記のお二人の他に
・John Downerさん(サインペインター&タイプデザイナー)アメリカ
・恵美ゴードンさん(レターカッター)イギリス
・下田恵子さん(カリグラファー)イギリス
・土井遼太さん(タイプデザイナー)日本
・板倉賢治さん(看板物書き)日本
・中村征宏さん(タイプデザイナー)日本
そして題字は下田恵子さんによるカリグラフィーとのこと。
※上記のお名前はサインズシュウさんのツイッター情報から抜粋させていただきました。
アーティスト、職人たちの手によって生まれる文字の美しさと重み。
その過程を愛おしみ、一字一字にこめられた思いをかみしめていくと、Stay Homeという言葉が浮かびあがり、心に刻まれるようです。
文字は記号。
そして、それは心の記号。
心に重みを受け止めて、今少しのStay Homeを。
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わたしと本&図書館の出会い
http://naoterada.exblog.jp/30011964/
2020-04-19T18:00:00+09:00
2020-04-18T19:22:57+09:00
2020-04-18T19:22:57+09:00
naoko_terada
わたしのこと
一冊の本が手元に送られてきました。
書名は「歌と語りのブックトーク 私の読書活動の流れ」
著者は山花郁子さん。児童文学者であり、長年、子どもたちの読書活動に貢献されていらっしゃいます。
実は郁子さんとはご近所さんでした。
さらに実家のすぐ向かいにある図書館の司書をされていました。調べたらそこができたのは1971年(昭和46年)。わたしが9歳のときです。
そう、彼女こそわたしに本を読む楽しさを教えてくれた人なのです。
当時は今のように規制・管理が厳しくなく、わたしは目の前に住んでいるという特権から閉館後にもあたりまえのように館内に入り込んでは仕事をする郁子さんにまとわりついていました。そんなわたしを郁子さんは優しく受け止め、たくさんの良書を選んでは教えてくれました。
その頃のことが「歌と語りのブックトーク 私の読書活動の流れ」で触れられています。
図書館で借りてきた本を広げて、わたしは世界冒険や偉人伝、ものがたりなどの世界を探訪しました。図書館が目の前という幸運な偶然が、多種多様な本と触れ合う機会を与えてくれ、郁子さんというすばらしいメンターがわたしを本を読む子どもにしてくれました。結果、ありがたいことに文章を書く仕事につながったわけです。
自宅での自粛で、子どもたちもご両親もストレスが増す一方。
そんな中で、読書がひとつの楽しみになればと願っています。電子書籍もですが、紙の本も手に取って選んでみてほしいと思います。装丁、紙の質感、重み、めくるときの指の感覚。
一冊の本を作る背景には作家だけではなく編集者、デザイナー、校正者といったプロたちの有形無形の仕事があります。それをぜひ、味わいながら読んでもらいたい。
本の先に未来を夢見て。
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アロハを心に ~Share Aloha~
http://naoterada.exblog.jp/30002146/
2020-04-12T20:00:00+09:00
2020-04-19T19:07:35+09:00
2020-04-11T21:31:55+09:00
naoko_terada
新型コロナ
想像もしなかった状況が続き、私自身、それまでの人生観、価値観がまったく意味をなさないにことに愕然とし、不安に思い、毎日を家で過ごしています。きっと多くのみなさんがそんな思いでいると思います。
上の写真はもう10年、いえ、もっと前かもしれません。
なにしろポジフィルムなんです(スキャンしてアップしています)。ずっと私の仕事用デスクの前にポジ袋(なつかしい!)に入れたままクリップで止めてあります。
ガイドブックの取材でハワイ島を訪れたときに撮ったと記憶しています。
気持ちが落ち込んだり、かさついたりしたときになんとなく見ては、「アロハ」とつぶやいてみます。
お守りみたいな存在ですね。
数日前、ハワイ観光局が「Share Aloha」というタイトルの動画をインスタで公開しました。
※日本語バージョンができたのでそちらも張り付けておきます。
「アロハは、こんにちはやサヨナラ以上のものです。
アロハは愛であり、つながりです。
それが今、私たちには必要です。
アロハスピリットは私たちの中にあります。
みなさんと再び、ハワイでお会いするその日まで。
わたしたちの心は繋がっています。
アロハを心に。
そして、あなたも同じ思いをシェアすることを」
毎日、ネットやマスメディアから刻々と流れる情報や数字を眺めていると、
どうしても批判や文句、怒りの声をあげてしまいそうになります。
もちろん市民として、それも大切な行動ではあります。でも、あまりにも感情的になり、とがった気持ちが社会や他者に向いてしまうことはコントロールしたい。
アロハは、日常で気軽に使うあいさつであり、思いやりであり、元気でいようね、というメッセージだと思います。
これからしばらくは、予測できない日常が続きそうで心が折れそうになるけれど、その気持ちはみんなが抱えているもの。
だから、アロハを心に。
少しだけおだやかに、ゆっくり深呼吸をして生きていこうと思っています。
みんなにも、Share Aloha♡
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新しい世界へ向かうために。バリ島、静寂のニュピに思う
http://naoterada.exblog.jp/29975505/
2020-03-25T07:00:00+09:00
2020-03-25T22:23:15+09:00
2020-03-24T14:13:41+09:00
naoko_terada
その他
3月25日はインドネシア・バリ島の元旦であるニュピ(Nyepi)です。
インドネシアはイスラム国家ですが、バリ島はバリ・ヒンドゥーという独特の宗教観を持っています。たとえれば日本の八百万(やおよろず)の神の感覚に近いでしょうか。自然界など万物に神が宿るといった意識があります。
そのニュピですがウク歴とサカ暦というバリ・ヒンドゥー独特の暦を読み合わせて決まるため、毎年、日にちは異なります。今年は今月25日。毎年変わりますが、必ず新月となります。
ニュピの大きな特徴はバリ島全体が静寂に包まれることです。
一切の生産性のある行為は厳禁、観光客も含めバリにいる人たちはニュピの一日は終日、家の中にこもります。すごいのはニュピの日はデパートもレストランも一斉にクローズなのですが、なんと空港までも閉鎖。ガルーダなど国内線、国際線ともにすべてのエアラインは運航が停止されます。さすが、神々の島バリ。宗教行事のほうが経済活動よりも大事なわけです。
私も今まで二度、ニュピの日に滞在した経験があります。
観光客の場合、バリ島での滞在は認められますが外出は禁止、ホテルやリゾートにこもることになります。ホテルやリゾート側も最低限の施設のみ営業をすることが許可され、そのためのスタッフもいます。ただ、ビーチ沿いのバーやオープンエアのレストランなど外部に見えるような場所はNG。宴会場を食事の会場にしたりと通常とは異なります。
最近はこもっていてもネットやゲームができたりするので、ニュピ限定でネット環境もシャットダウン。ただ、今年はコロナウイルス問題があるため緊急用にネット利用ができるそうです。
上の写真はウブドでニュピを体験したときのもの。外がどんな状況か滞在していたリゾートからこっそりのぞいてみました。ここには映っていないのですが、村の青年団のような人がパトロールをしていました。見つかるとめちゃくちゃ怒られるので、パシャリと一枚、誰もいないモンキーフォレスト通りを撮影して退散です。
リゾート内の敷地はオープンエアでしたが、外部から隔離されているのでゲストは歩くことが許されていました。でも、誰もいない。普段ならゲストの笑い声や、遠くバイクの音や子供たちの遊ぶ声などが聞こえてくるのにそれも一切ない。不思議な感覚です。
そして、気づいたのです。
いつも涼やかな音をたてていたレセプション脇の噴水も音がしていないことに。そう、噴水も電動ポンプで動かしていたのでした。
熱帯の自然だと思っていた空間も、実は人工的な演出だったわけです。本来の自然な環境は、もっと繊細でひそやかなものなのだとニュピのこの日、教えられた気がしました。
人工的な音、環境にいかに慣れてしまっていたことか。
鳥の透き通る鳴き声の美しさ、足元に影を落とす熱帯の葉ずれのささやき、自分の歩く足音など。小さな、けれど饒舌に語り掛ける存在のなんと美しいことか。
そして、夜。
月の出ない漆黒の新月では、星々で埋めつくされた夜空は美しく荘厳にきらめきます。人口的な音がまったくない空間ではその存在感は増幅され、声にならないほどに圧巻です。
ニュピの静寂の一日を経て、バリ島では新しい一年が始まります。新月のニュピは再生の瞬間であり、それを私たちに教えてくれる日なのだと感じました。
現在、新型コロナウイルスが世界中でまん延、感染を防ぐため海外とのアクセスは遮断、外出禁止、営業停止などが各国で行われています。ものすごく不安です。でも、この未曾有の体験は私たちに何かを示唆し、どこか試されているようにも思えます。
自分と見つめあい、社会と共によりよき新しい世界を作る。
今、それが求められているのかもしれません。
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4年間、封印した写真に思うことは
http://naoterada.exblog.jp/29955982/
2020-03-11T07:00:00+09:00
2020-03-11T11:15:47+09:00
2020-03-10T23:52:03+09:00
naoko_terada
福島
9年前の震災以降、何度か福島を訪問してきました。たくさん写真も撮りましたが、その多くは露出していません。
できなかったからです。 上の写真もそのひとつ。
2016年に訪問したときのもので、前後の写真を見るとおそらく常磐線・富岡駅近くだと思います。地震と津波によりグニャリと曲がり、さびた線路。その先には福島原発が見える。福島の「悲惨さ」を伝える写真で、見た人もきっとそう感じるでしょう。
一度、世間に発表した被写体はあたりまえですが、当時のままの様子で人の記憶に残ります。少しずつ復興し、変化していく過程や、多くの人のさまざまな思いや希望よりも強烈にイメージとして焼き付きます。報道メディアもそんなドラマチックな写真を選んで露出し、変わりつつある日常を紹介することは少ないものです。だから、あえて当時、露出せずに封印しました。
4年たって、今この写真を載せるのは、今月14日に常磐線が全線開通するからです。福島原発の近くを通り、帰還困難地域のため富岡駅から浪江駅の間(夜ノ森駅、大野駅、双葉駅)はずっと不通でした。その区間の利用者には代行バスが運行されています。それが、3月14日に全線開通となります。同時に富岡町に出ている避難指示の一部が今日、10日に解除されました。わたしが撮ったさびた線路はもうありません。しっかりと過去のものになりました。原ノ町駅にちょうどぴっかぴかの特急「ひたち」が試運転でとまっていました。14日からは品川・上野~仙台間を3往復します。 2月下旬、いわきから仙台まで常磐線と代行バスを乗り継いでたどってみました。富岡駅で電車を降り、代行バスで小高駅まで。バスは帰還困難地域を抜けて進みます。何度か通った道からの風景は変わっている場所もあれば、9年前を思わせるような場所もいまだ少なくない。復興はまだ途上だということをあらためて感じます。
バスを小高駅で下車。この駅を初めて訪れたのは2014年。当時は中に入ることができませんでした。電車が運行し駅が再開したのは2016年です。待合所も刷新されきれいになっていました。入口前に馬のオブジェがあるのに気づきました。小高といえば相馬の野馬追(のまおい) で有名ですからね。 仙台方面の列車まで少し時間があったので、駅から歩いていける小高の人気店、双葉食堂さんへ。お昼時で工事関係のお兄さんやサラリーマン、ご近所さんたちでにぎわっていました。ピリ辛でボリュームたっぷりの名物もやしラーメンを注文です。双葉食堂は震災後、移転していました。その間の2014年から2016年、「おだかのひるごはん」という名前で地元のおかあさんたちが切り盛りする食堂として帰還してきた人たちのために運営されていました。震災後、この地区で初めてのお店で、わたしも一度うかがっています。「おだかのひるごはん」を立ち上げたのは復興の課題に新しい視点で取り組む小高ワーカーズベース代表の和田智行さん。小高出身で震災後、東京での仕事を捨て地元での起業にシフト。今は小高パイオニアヴィレッジ という簡易宿泊施設を兼ねたコワーキングスペースなどを運営、さまざまなケミストリーを生むイベントを開催しています。私も仲良くさせてもらっていますが、この日は乗り継ぎの時間があまりなかったのでお会いすることなく、再び駅へ向かいました。 そうそう、近くには作家の柳美里さんが経営するブックカフェフルハウス があります。ちょうどリニューアル中で、3月20日に再開されるようです。残念!
風はまだ冷たいけれど、快晴の気持ちのいい日でした。次回、いつ来れるかはわからないし、力にもなれない存在だけれどこれからもこの風景を見続けていこう。電車を待ちながらそう思っていました。そして、たくさんの人に見てもらいたくなる、きれいで楽しい写真をたくさん撮りたい。
心からそう、思うのでした。
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豪州森林火災チャリティイベント中止のお知らせ
http://naoterada.exblog.jp/29920230/
2020-02-14T16:19:00+09:00
2020-02-14T16:19:02+09:00
2020-02-14T16:19:02+09:00
naoko_terada
その他
トラベルジャーナリスト寺田直子
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建築倉庫ミュージアム「クラシックホテル展」内覧会に参加してきました
http://naoterada.exblog.jp/29911067/
2020-02-08T20:44:00+09:00
2020-02-08T20:44:52+09:00
2020-02-08T20:41:59+09:00
naoko_terada
ホテル&リゾート
ホテル好きの皆さんにぜひ、行ってもらいたい企画展が本日からはじまりました。
建築倉庫ミュージアムで開催されている「クラシックホテル展 -開かれ進化する伝統とその先-」
開催前日、ひとあしお先に内覧会にうかがいました。場所は天王洲アイル駅から徒歩数分。潮の香りがかすかにする港湾エリア。いつもは羽田へのモノレールで上から眺める場所です。
日本のホテル黎明期の12のクラシックホテルが全面協力。展示空間はそれほど広くはないのですが貴重な資料、展示物、写真などがで構成されていて、ホテル好きにはたまりません。マスコミ向けのプレスツアーではチーフキュレーターの古後友梨(こごゆうり)さんから直接、同展のコンセプト、見学ポイントなどをお話しいただきました。
今回、展示されているホテルは以下のとおり。
・日光金谷ホテル
・富士屋ホテル
・万平ホテル
・奈良ホテル
・東京ステーションホテル
・ホテルニューグランド
・蒲郡クラシックホテル
・リーガロイヤル大阪
・雲仙観光ホテル
・山の上ホテル
・京都ホテルオークラ
・学士会館
ちなみに全国20ほどのクラシックホテルにお声がけをしたそうです。帝国ホテルなどが入っていませんが、展示に関する撮影などタイミングがあわなかったとのことでした。
見どころはいろいろあります。
まずは初公開となる、現在改装中の箱根・富士屋ホテルの工事中の写真。目をひきます。
リニューアルオープンしたばかりの山の上ホテルの1936年当時のヴォーリーズの設計図も。
ホテル好きならすぐわかるクラシックホテルの代表格の模型。
また、各ホテルの総支配人や料理長、建築家などゆかりの方々の撮りおろしインタビューも非常に興味深い。ホテルそれぞれの個性が見えてきます。
実際にホテルが所蔵する椅子が配置され空間を楽しむ演出も。リーガロイヤル大阪「リーチバー」や、さわると幸せになるといわれるホテルニューグランドの天使の椅子も鎮座しています。どれも自由に座ることができるので、それぞれのホテルに想いをはせながら座りごこちを比べてみます。
年表もホテル好きには楽しいですね。それにしても万平ホテル前身、旅籠 亀屋のぶっちぎりの独走がすごいです。笑
小さなこだわりも随所に。ぜひ、キュレーターのみなさんのこだわりを読み解いてみてください。今月23日、来月21日と関連イベントも開催されるので参加するとクラシックホテルの魅力、同展のコンセプトがさらに理解できると思います。
お隣の展示室Bでは高山明/Port B による「模型都市東京」も同時開催。こちらも東京からインターナショナルな空間を舞台にした「模型」としての表現がユニーク。実際に見てその発想を体感してもらいたく写真はあえてなし。
ふたつのエキシビションは5月31日と長期で開催されます。入場料が一般3100円、大学生・専門学校生2000円とちょっとビックリする金額なので、誰にでもお薦めとはいきませんが、ホテル好き、建築に興味のある方ならぜひ。私も再度、ホテル好きたちと一緒に行こうと思っています。帰りは向かいにあるT.Y.Harbour でビールですかね♪
クラシックホテルの魅力をあらためて感じた一日でした。
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