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手前が11日の夕刊、奥が12日の朝刊。 アメリカ・ニューヨークで起きた世界中を震撼させた同時多発テロが起きたことを報じています。 NY貿易センタービルに旅客機が突っ込んだのは現地・米東部時間で11日の朝8時45分と報じています。 そのとき日本は11日の21時45分。 すでにフリーランスで仕事をしていた私はPCを前に執筆をしていました。 まだやっとネットとメールが浸透し、ブログが普及されはじめた時代。ツイッターもFBも当然ありません。 そんな中、ふと執筆の手をとめてつないでいたネットに目をやると 「ニューヨーク貿易センタービルにセスナ機がぶつかった」 そんな速報が出ていました。 「おお!」となったもののそれほど関心を持つこともなく再び、執筆。 しばらくしてまた見ると、そこには「テロ」の文字。 そこから続々と臨時ニュースが流され、大規模なテロ行為が今まさに起こっていることをリアルタイムに知ることとなったのです。 ワシントンの国防省にも飛行機が突入したほか、ペンシルベニア州でもハイジャックされたのち墜落させられています。 わたしが海外へよく行くことを知っている友人や仕事仲間、親族などからも電話が入ってきました。今のように現場での状況がタイムラインで流れてくるわけではない。テレビやネットでの情報を見守るしかありません。 実はこの日、東京は台風でした。 写真手前の日経の夕刊が伝えていますが、中型で並みの強さの台風15号は11日午前中に鎌倉市付近に上陸、東京や神奈川も暴風雨圏に入っていました。そんな中でのアメリカからのショッキングな事件。崩れ落ちるツインタワーをテレビで観たときの衝撃と、何かが変わってしまった瞬間の喪失感はいまだに肌が粟立つほど。ぬぐいきれない痛みとやるせない思いにわたしをさせます。 この同時多発テロの犠牲者は死亡が確認された人だけで3025人。 いまだ身元が判明しない遺体や発見されていない方も数多くいらっしゃます。 あれから16年。 失ったものを取り返すことはできません。 だからこそ、残されたわたしたちに託されたのは新しい未来。 罪もなく、声も言葉も、そして体そのものも残すことができないまま。 一瞬にして人生をうばわれてしまった人たちの存在の重さを わたしたちはどれだけ理解しているのか。 もうまもなく16年前のあの日がめぐってきます。
by naoko_terada
| 2017-09-11 20:09
| その他
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筆者のプロフィール
寺田直子(てらだなおこ)
トラベルジャーナリスト。旅歴30年。訪れた国は90ヶ国超え。女性誌、旅行サイト、新聞、週刊誌などで紀行文、旅情報などを執筆。独自の視点とトレンドを考えた斬新な切り口には定評あり。日本の観光活性化にも尽力。著書に「ホテルブランド物語」(角川書店)」、「泣くために旅に出よう」(実業之日本社)、「フランスの美しい村を歩く」(東海教育研究所)など。 問い合わせメール happytraveldays@aol.com インスタグラム Happy Travel Days 寺田直子 ツイッター ブログパーツ
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