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ということで、山形経由で秋田・大曲の花火を見に行くことになったわたし。 花火が行われるのは、8月25日。 忘れないように手帳には、赤字で大曲花火と書き込みました。 当日は快晴。 朝、県庁職員駐車場で待ち合わせ。 ささやのおかあさんの車には、バンに積み込む荷物でいっぱい。 ビール、日本酒、梅酒、焼酎。 乾きものに、おかあさんが漬けた浅漬けやら、お菓子やら、見学時に使うシートや何やこれや。 集合時間になって、今回の参加者が集まりはじめる。 全部で30名ほど。 駐車場に自家用車を置いて、運転手つきのバンに荷物を積みかえ、乗り込みます。 10:00、全員が乗り込み、いざ、秋田へ! はい、ここでささやのおかあさん、竹田文子さんご登場。 やっと、ビールが飲めるのでこんな笑顔。 今回の参加者の中には、お店の常連さんや、その常連さんが声をかけた方など、いろいろな方が。ということで、簡単な自己紹介があり、あとは乾杯! 山形市内から、天童温泉、東根、尾花沢、新庄と北上して、秋田県境を越えて、横手、会場となる大仙・大曲へと向かいます。 人をエンターテインするのが大好きなおかあさんは、ドライブ中のお楽しみも忘れません。 途中、道の駅でリフレッシュし、お昼は、「オリンピックの年にちなんで選びました~」と、秋田県雄勝郡羽後町の「五輪坂温泉としとらんど」で昼食。 「としとらんど」 いい名前です。 お昼は、ボリュームたっぷりの天ぷら定食。 一緒にほうばるのは、おかあさんのお孫さん、しゅうへいクン。 食後は、出発時間まで自由行動に。 売店で土産を買う人、たたみの団らんルームで寝っころがる人、100円のかき氷を食べる人、みんなそれぞれの~んびり。 わたしはせっかくなので、併設された温泉へ。 受付で、お金を払うと、おばちゃんがわたしのカメラを見て、 「あら、花火?」と聞いてくる。 「そうなんです、東京からわざわざ来ました~」とわたし。 「あっら~、晴れてよがったねぇ、たっぷり楽しんでってけろ」とにっこり。 ちなみに、この羽後町、西馬音内(にしもない)盆踊りという、おわら風の盆のようなおもむきある祭りが有名とのこと。 売店には写真集があり、なかなか興味深い。 今度はこれを見にきたいと思うほどに風情あるものでした。 温泉でさっぱりして、食堂まで戻ると、もう誰も残っていないテーブルで、おかあさんがひとりで支払いの計算、整理をしている。 ドライバーさん、昼食代、ガソリン代など、それぞれ支払い先ごとにお金を封筒に入れて、きっちりと仕訳。 今回、わたしが支払ったのは、1万とんで500円。 車代、お酒、昼食、花火の桟敷席代、夕食のおにぎり、そのほか公式パンフレット、ガソリン代、駐車代など諸経費すべて入っての値段。 もちろん、おかあさんは無償ですべてをこなしている。 「毎年、大変だから次回は家族だけにしようよ、そう話すんだけど、やっぱりこの時期になるとやっちゃうのよね~」 手元には、息子さんが作ってくれたというエクセルのネームリスト。 全員の名前と、お金を受け取ったか、お昼のリクエストは、等々。 チェックをして、漏れがないかを確認している。 さらに、彼女は、事前にこの施設も下見に来るなど、すべて確認して選んでいるのだ。 これはもう、立派な添乗員の仕事。 というよりも、そのへんの中途半端な添乗員よりははるかに優秀! こまかな部分まで、参加者の利便性、お楽しみを考慮して先回りするセンス。 これは、天性のものですね。 わたしが旅行会社の社長だったら、絶対にヘッドハンティングします(笑)。 お昼を食べて、さらに北上。 午後3時過ぎ、会場周辺までやってきました。 と、ここでおかあさんが座席を移動。 何やらドライバー氏に指示を出し始める。 車のスピードがゆっくりと落ち、渋滞気味になる。 窓の外をのぞくと車、車の列。 たんぼの脇を、会場に向けて歩く人たちの行列も。 彼らは、終了後の大渋滞をさけるため、あえて離れた場所に車を置いて、歩いているのだという。添乗員付きの大手旅行会社の団体も多い。 この光景を見て、大曲の花火のイベントの大きさがじわりじわりと実感されていく。 今回はおかあさんの庇護のもと、ここまでスムーズにラクちんで来たから、正直、みんなここまでして来るのだと、いまさらながらに驚かされる。 用意周到なおかあさんは、もちろん駐車場もすでに予約済み。 「あ、そこを右に入って」と、ドライバーに的確な指示を出す。 彼女のこのナビ力が、花火終了後にさらに威力を発揮するのだが、とにかく、このときは人の多さ、車の多さに唖然。 花火大会当日、周辺の土地を所有する民家は、臨時の商売に力を注ぎます。 つまり、駐車場としての活用。 ちゃんと簡易トイレも用意し、ちゃっかり1回の利用料100円も徴収。 我々のバンは、おかあさんが毎年、利用するという場所へチェックイン。 およそ6時間のドライブ、おつかれさまでした。 しかし、ここからがさらに修行。 真夏日の炎天下、20分ほどかけて会場まで、荷物を持って歩いていきます。 ひゃあ。
by naoko_terada
| 2012-09-01 23:17
| 日本
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筆者のプロフィール
寺田直子(てらだなおこ)
トラベルジャーナリスト。旅歴30年。訪れた国は90ヶ国超え。女性誌、旅行サイト、新聞、週刊誌などで紀行文、旅情報などを執筆。独自の視点とトレンドを考えた斬新な切り口には定評あり。日本の観光活性化にも尽力。著書に「ホテルブランド物語」(角川書店)」、「泣くために旅に出よう」(実業之日本社)、「フランスの美しい村を歩く」(東海教育研究所)など。 問い合わせメール happytraveldays@aol.com インスタグラム Happy Travel Days 寺田直子 ツイッター ブログパーツ
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