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誠実なる佳作 映画『海洋天堂』を観る


先日、JALの機内でなにげなくチョイスして観たのが、『海洋天堂』。

これが、すばらしくよかった。

最近、涙腺が弱いので(笑)、いつもはアクションものやラブコメなど何も考えずに楽しめる作品を選ぶことが多いのですが、このときは隣に誰もいなかったのでつい。
もう、ぼろぼろと涙が止まらず、ホント、隣が空いていてよかったです。



中国のとある小さな水族館で働く父親と、自閉症の息子のストーリー。
父親役をアクションスターとして知られるジェット・リーが好演。
彼がこれほど、陰影のある演技をするとは思いませんでした。
自閉症の息子に向ける、父性をあふれるほどに感じさせる彼の表情、まなざしに胸が打たれます。



自閉症というものは、障害なのでしょうか。
たしかに、一般的な社会生活のシステムになじまないことも多いでしょうし、他人とのコミュニケーションがうまくできない人もいる。
でも、人が人を傷つけ、反社会的な犯罪を繰り返すこの時代、もろいほどに無垢な彼らは時に、天使のようにさえ思えます。彼らの天性を活かしつつ、どうやって社会にコミットすればいいのか。
『海洋天堂』は静かに、それでいて饒舌に多くのことを語りかける良作です。
最後のクレジットロールに流れる、監督の献辞にこの作品を制作した思いが刻まれ、グッときてしまいました。




今夏、日本でもロードショーが決まったようなので、楽しみです。
※『クレアモントホテル』などの秀作を配給する、クレストインターナショナルとのこと。

また、日本での公開を願って活動を続けている、
この映画を応援するこんなサイトもあります。


こういう良質な映画が興行的にも成功することを願ってやみません。
by naoko_terada | 2011-03-05 02:16 | その他 | Trackback(1) | Comments(0)
Tracked from 映画とライトノベルな日常.. at 2011-10-03 12:46
タイトル : 海洋天堂(かいようてんどう)Ocean Heaven
シンチョンのターフーへの愛情や絆の強さだけでなく、ターフーと一緒にいることこそ彼の生きがいとなっているようなところに心打たれました。 僕も今は息子との関係がうまく行っていないせいか、シンチョンが懸命にターフーと生きる姿はとてもずっしり響いて来ました。 自閉症は生まれつきの脳の障害で、社会との関わりや人とのコミュニケーションが困難であったり、興味や行動様式が著しく限られているという特徴があります。ひきこもりや情緒障害のことではありません。トレーニングなどで少しでも社会に適合したりコミュニケーションがと...... more
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