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ブータン マスターカードが支援する尼僧院キラゴンパへ
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ブータン滞在3日目。
この頃になると、標高2000メートル前後という環境にも体が順応してきます。

ということで、この日はちょっとハード。
標高3500メートル超えの場所に位置する尼僧院キラ・ゴンパを訪問です。
ここがマスターカードが行う社会貢献プログラム、Purchase with Purposeのブータンでの支援先で、約30人ほどの尼さんたちが暮らしています。

昨日のネプの僧院は目の前まで車で行けましたが、
キラ・ゴンパは約1時間ほどの登山が課せられます。
同行者はウマパロの私の専属フィールドガイドのヤンキとドライバーのジャミン。
それにウマパロのオフィスの女性スタッフが一緒。

僧院までの道はこんな感じ。
松の香り漂う森の中を日差しを浴びながらゆっくりと歩き出したのですが、
これが思いのほかキツイ。
というか、めちゃくちゃキツかった(笑)!
天気がいいので忘れがちですが、ほぼ富士山の9合目に近い標高。
ちょっと歩くだけで心臓はバクバク、足もまったく動かない。
途中、愛らしい高山植物も見かけますが、
正直、ゆったりと楽しむ余裕もない。
少し歩いては息を整え、いざとなれば引き返す気持ちではいるものの、
こんなに動けないものかと愕然としてしまいます。

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とにかくゆっくりゆっくりとカメのようなのろさで登り続け1時間近く。
やっと尼僧院が見え始めてきました。
手前で携帯をかけているのはウマパロのオフィスの女子。
余裕たっぷりでくやしい。
ここからの斜面づたいの登りがさらに厳しくって、もうゼイゼイ。
返事もできません。

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そしてついに、僧院の建物の手前まで到着。
おそらく1時間半近くかかってここまで登ってきました。
ふり返るとパロの谷と集落がはるか眼下に広がります。
達成感で、すこぶる気分がいい。
ここまで来ると太陽がものすごく近いように感じるのは気のせい?

さらに進むとマニ車のある小さな舎が。
回転させた分の徳を積むというマニ車をまわしていたのは、なんともかわいらしい老尼僧。ガイドが話しかけると、どうやら80歳を過ぎたキラ・ゴンパ最高齢の尼僧のおひとりらしい。ニッコリと微笑むお顔で出迎えてくださり、やっとひと息ついた気持ちになってきました。

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それにしても、ものすごい場所に建てたものです。
キラ・ゴンパは瞑想の場として9世紀初頭に建立された僧院で、一度、火災で焼失し、25代目大僧正(ジェ・ケンポ)によって再建。1986年に尼僧院になりました。
現存する尼僧院の中で最も古い7つの尼僧院のひとつです。
断崖の岩肌にへばりつくような建物は、寺院と尼僧が暮らす生活の場が混在し、祈りを捧げる人たち誰もを快く迎えます。

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挨拶をして中に入れていただきます。
寺院の中は撮影禁止。
バターランプ用のバターを供え、五体倒地をして祈りを奉げます。

尼僧たちが暮らす空間には小さなストーブと、布団、食器棚だけ。
天井にはヤクでしょうか干し肉が。
お肉も食べるのかしら。

その横には台所。
もちろんガスはないので薪で火をおこします。
手前のカップはわたしたちのため。
湧いたお湯で温かい紅茶を淹れてくれ、
米を乾燥させて砂糖とバターをちょっとからめたお茶うけまで出してくれました。
砂糖をたっぷり入れた紅茶が、疲れた体に沁み入ります。

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わたしたちのお世話をしてくれたのは年長の尼さんたち。
海外からの見学者も少なくないので、写真に撮られることも多いそうですが、やっぱり恥ずかしそう。おだやかな表情が印象的です。

昨年、12月末まで行われていたマスターカードの社会貢献プログラム、Purchase with Purposeではこのキラ・ゴンパに日用品、衛生用品を寄贈します。
プログラムの詳細は、オウプナーズの連載、旅賢人の麗しきホテル選びで紹介していますのでごらんになってください。


滞在中、わたしはひとつの質問を投げかけました。

「なぜ、Purchase with Purposeの支援先をキラ・ゴンパにしたのか」

もちろん過酷な生活環境ではありますが、僧侶として生きるために自分で選んだ道です。
貧困と戦うわけでもありません。
ほかに支援する場所があるのではないのか。
ふと、疑問に思ったのです。

それに対して、プラグラムを担当するウマパロのスタッフは、

「たしかに彼女たちが自ら選んだ生き方ではありますが、数十年前と比べて暮らしにも変化があります。昔は砂糖を使うことは少なかったものですが、今では甘いクッキーを食べることもあり、虫歯が多くなりました。歯ブラシや歯磨きは必需品となり欠かせません。また、国からの援助が最近カットされ、日用品を購入するのも困難になっているのが現状です。ですから、Purchase with Purposeの支援はとても重要です。彼女たちを支援するのは、ブータンの歴史を守ることそのものでもあるのです」

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話をうかがい、ひと休みをさせてもらい、
そろそろ下山の時間です。
日影の場所が急速に冷えてきました。
太陽も傾き出します。

挨拶をして、もと来た道を戻ります。
途中、行き倒れ状態のような人の姿!
下から登ってきた尼僧たちです。
頭に大きな袋を乗せています。たぶん米などの食糧でしょう。
これを日課としているのでしょうから、頭が下がります。

ふもとまでは30分ほど。

最後にもう一度だけふり返り、キラ・ゴンパの気高い姿を目に焼きつけてみます。
by naoko_terada | 2011-01-04 00:43 | トラベル | Trackback | Comments(2)
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Commented by carambola at 2011-01-09 17:55
あけましておめでとうございます!
今年もどうぞよろしくお願いします(≧∇≦)/

それにしても,すごいところに建っている尼寺ですね.
切り立った岩の壁に張り付くように建っているのは
風よけなどの意味もあるのでしょうか.
相当な標高のように見えるし…

おばあさん尼の表情の穏やかなこと.
自然と手を合わせたくなりますね.

今年一年,そんな穏やかな暖かい年になりますように…
Commented by naoko_terada at 2011-01-10 02:44
鯔サマ

こちらこそ、今年もよろしくお願いしますねー。

えーっと、標高3600メートルくらい(?)。
本当にツラかったです。たどり着くのが。
でも、そこで暮らしているんですからね。
冬の今の時期はどんなことになっているのか、想像するだけでも凍りそうです。

今年も平和で良い年になるといいですよね。
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