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「保苅 実 写真展」を観に、網走へ


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なんとか、時間を捻出して網走に行ってきました。

向かったのは、北海道立北方民族博物館
シベリアのマンモス象の復元模型がお出迎えです♪
ここで、6月20日まで保苅実写真展 カントリーに呼ばれて ~オーストラリア・アボリジニとラディカル・オーラル・ヒストリー~
が開催されています。

だいぶ前には、こんなお願いの記事をアップしたこともありました。

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「ども、はじめまして、ほかりみのると申します」

この、挨拶ではじまる「ラディカル・オーラル・ヒストリー」の著書である歴史学者、
保苅実(ほかりみのる)さん
彼がフィールドワークを重ねた、オーストラリアの先住民族アボリジニが暮らす、アウトバックで自ら撮影した写真たち。
それらを、著書「ラディカル~」から抜き取った言葉と共に展示したのが、
今回の写真展です。

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調査の対象である、アボリジニの古老たちや、コミュニティの写真のほかに、
アウトバックと呼ばれるオーストラリアの熱く乾燥した内陸部の風景も何点か。
彼が感じ、見たものがそこにあります。

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2004年5月、「ラディカル~」が出版される直前、
保苅さんは32歳の若さで、この世を去ります。
彼の、情熱的な探求心と、好奇心。
そして、数多くの友人たち、家族に愛された人柄により、亡くなった後もさまざまな、つながりが輪を広げ、彼をとりまく幅広い活動が始まりました。
今回のこの写真展も、そのひとつです。

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展示会場は、博物館の館内の奥。
決して、広くはありませんが、柔らかな自然光が差し込むすてきな空間です。
入口には贈られた花が彩りを添え、窓ガラスにはめこまれたステンドガラスが美しい。

会場では、写真展開催に尽力された主任学芸員のSさんが出迎えてくれました。

「オーストラリアという、うちの博物館が扱わない場所ですし、こういった写真展は初めての試みでした。でも、保苅さんのために遠くからわざわざ訪れてくれる方もいらっしゃるなど、今までのイベントにはない反応があり、驚いています。嬉しいです」

と、Sさん。



彼が、アボリジニの古老から教えられ、学んだもの。
それは、今を生きる私たちにとっても、大切なものではないのだろうか。
と、写真展を観ながら思う。


「歴史は楽しくなくちゃいけない」

と、保苅さんは書く。


そう、歴史は教科書や、研究書の中にある退屈ものではなく、
今の私たちへと通じる、とてもリアルなお楽しみでなければいけない。

わたしたちも、日々、歴史を創造している。
それを人生と呼んでいるだけ。


だから、人生は楽しくなくちゃいけないはず。



開催は6月20日まで。
お時間がある方は、ぜひ、観にいってください。
by naoko_terada | 2010-06-12 02:44 | 日本 | Trackback | Comments(2)
Commented by s-mon at 2010-06-13 10:53 x
何時も楽しく拝見しています。
東奔西走されています(驚異的ご活動!)
ルフトハンザの試乗記、羨ましく拝見。
NTさんは同社の専属ですか?レポートの原稿・写真等等ではノンビリと、観光気分には,漬かれませんね!
私は五月末に東大五月祭をみて、三日間、在京しました。
Commented by naoko_terada at 2010-06-14 21:21
s-monサマ

ご無沙汰です。
お元気でいらっしゃいますか?

ルフトハンザの専属記者ということではありません。
レポと撮影で、たしかに忙しいですが、ちゃんと観光気分も満喫しているんですよ。
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