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![]() 20日の午後、海外取材から成田に到着。 事務所に荷物を置き、着替えて、夜の竹芝桟橋へ。 目的は、22:00発のかめりあ丸。 めざすは、愛する伊豆大島。 東京アイランド、伊豆大島で金環日食を見るためです。 ![]() およそ1時間ほど予定が送れ、 午後23時過ぎに、大型客船は静かに東京湾を離れます。 デッキで潮風を受けながら、ゆっくりと流れていく夜景を見つめる。 レインボーブリッジの下をくぐるのは、オンからオフへの通過儀礼。 これで、日常とはしばし、さよなら。 刺激的な非日常へのプチエスケープのスタートです。 ![]() 東京の新名所、「恐竜橋」の名前も持つ、東京ゲートブリッジもライトアップ中。 886個のLED照明が、明るく輝いています。 きらめく東京の夜景はナイトクルージング気分でちょっと得した気持ちに。 とはいえ、さすがのわたしも、 このあたりで移動の疲れも出てきたので、船内へ。 一枚100円の毛布を借りて、2等和室でほかの乗客と一緒にザコ寝。 最近は空港泊や安宿泊も少なくなりましたが、こういうのもまったく問題なし。 持参のフリースをシーツ代わりに、耳栓&アイマスクで完全装備。周囲の釣り目当てのおじさんたちのイビキもなんのその。 朝まで熟睡です。 ![]() 早朝、伊豆大島がうっすらと姿をあらわす。 天候は残念ながらくもり模様。 ![]() 5時45分、かめりあ丸は伊豆大島・岡田港に入港。 この晩の船は満席。 下船する人も、釣り客、島民などにまじって一般観光客の姿が多く見られました。 ![]() そんな観光客を出迎えているのがこちらの観光バス。 なんと、その数、8台! この時期はオフシーズンなので、こんなことはまれ。 いつもは「椿まつり」で使用する観光バスを総動員。 さすが、世紀の天体ショーです。 ![]() 振り向くと、かめりあ丸が。 見送ってくれているかのようです。 彼女はこれから、利島(としま)、新島、式根島、神津島と旅を続けます。 しかし、天気が悪い。。。 ![]() ![]() そして、わたしはお手伝いしている伊豆大島応援サイト、「大島ナビ」の中心人物Sさんと5歳の息子ちゃんと落ち合って、 一路、三原山へ。 三原山の東側の斜面を覆う、噴火時の噴石からなる真っ黒な「裏砂漠」で、日食を観察しようという計画です。 すでに、前日のイベントに参加していたツアー客や、知人たちが集まっています。 標高750mほどの山頂付近は、気温もぐっと低く、みな、ダウンやフリース、寝袋にくるまれて待機中です。 ![]() 用意されたお弁当を食べながら、じっと待つ我々。 時計を見ると、6時半を過ぎている。 すでに欠け始めているはずですが、我々のいる裏砂漠では、 太陽がどこにあるかもわからないような状況。 ときおり、一瞬、雲が切れそうになり、「オオっ!」とみんなが歓声をあげるものの、 太陽の輪郭は見えない。 「こりゃ、ダメかもね」 そんな声もちらほら。 わたしもちょっとあきらめ気味になってしまう。 7:00過ぎ、風が強く雲は流れているものの、太陽は顔を出さない。 ![]() そんな中、女性数人が空を見あげて歌と手拍子をし始めた。 フレーズに「エアラエ」という響きがある。 これは、後で聞いたところ、 ハワイの古代からのチャントで、太陽の輝きを讃えるものだそう。 E ALA E(エアラエ)、意味は「光のさす方向へ」。 「あなたは太陽だから、早く目を覚まして明るく輝きなさい」という歌詞とのこと。 唄い始めたのは、前日のイベントでライブを行ったSandiiのバックコーラスの女性たちでした。 すると、本当にホントウに不思議なことに、 彼女たちが見上げた空の一部だけ、厚い雲の層がゆっくり、ゆっくりと切れはじめる。 上の写真がそれ。 これには、わたしも周囲で見守っていた人たちも、びっくり。 それをきっかけにシンプルな手拍子と、 「エアラエ」のチャントの輪が広がっていきます。 気持ちをこめて、気持ちをひとつに、 太陽への思いが、空に向かって裏砂漠から響きわたります。 ![]() わたしのデジカメのデータを確認すると、7:33。 まさに、太陽と月と地球が一直線に連なり、金環がパーフェクトに見えているそのとき、 わずか数秒の間、薄くなった雲の中から、美しいリングの太陽とシルエットになった月が姿をあらわしました。 チャントを唱えていた声と、手拍子が止み、一瞬の静寂が裏砂漠を包む。 その場にいたカメラマンたちでさえも、写真を撮ることを忘れて空の一点を見上げる。 ![]() そして、爆発したような歓声と拍手。 抱き合って喜ぶコーラスガールズや、ツアーのみなさんたち。 はっと我に返って一心にシャッターを押すカメラマン。 わたしもレンズ越しに奇跡の瞬間を一枚。 画像をチェックして、空を見上げるともう太陽は雲に隠れて見えなくなっている。 裏砂漠は、実はパワースポットと言われている場所でもあります。 漆黒の砂漠の風景はそれだけでも、ミステリアスな雰囲気ですが、 この日の体験はやはり、何か大きな存在を感じさせるものがありました。 それをさらに裏付けるように、金環日食を見た直後から、、 雲はさらに厚く暗く、急速に天候は崩れ、 なんとヒョウのような大粒の雨がバラバラと降り始め、ついにはどしゃぶり。 その間、わずか10分ほど。 急激な展開に、裏砂漠の全員が、信じられない思いに。 誰かが、「奇跡だよね、これ」 自然のいたずら。 たまたま偶然にそうなっただけ。 そうかもしれません。 でも、この日の裏砂漠での体験は、 今までに味わったことがない、大きな感動をわたしたちに与えてくれました。 それを、奇跡と呼んでもいいように、わたしは思っています。 E ALA E 光のさす方向へ。 感謝をこめて。 そろっと、新ブログが始まりました。 タイトルは「東京アイランダー気分で」 舞台は伊豆大島です。 第一回目でも書いていますが、縁があって伊豆大島の魅力を、 熱いココロを持った人たちと一緒に仕掛けていくことになりました。 そのひとつが、このブログ。 ほかにもいろんなおもしろいプロジェクトがゆるっと、進行中です。 あふれるアイデアと、フットワークの良さ。 そして、時空間をとびこえるソーシャルネットワークでのつながり。 お金がない分、そんなところでがんばってます。 意外に知られていない伊豆大島のあんなこと、こんなことを、 旅する目線で語っていければな、と思っています。 ということで、 ハッピー・トラベルデイズ同様、 こちらもどうぞよろしくお願いします! < 前のページ次のページ >
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筆者のプロフィール
寺田直子(てらだなおこ) トラベルジャーナリスト。年間150日は海外ホテル暮らし。オーストラリア、アジアリゾート、ヨーロッパなど訪れた国は60ヶ国ほど。主に雑誌、週刊誌、新聞などに寄稿。著書に「ホテルブランド物語」(角川書店)、「ロンドン美食ガイド」(日経BP社 共著)、「イギリス庭園紀行」(日経BP企画社、共著)、プロデュースに「わがまま歩きバリ」(実業之日本社)などがある。 ◆連載中サイト OPENERS 旅賢人の麗しきホテル選び AB-ROAD エアライン・空港ガイド 大島ナビ 東京アイランダー気分で 問い合わせメール happytraveldays@aol.com ![]() ↑ツイッター、始めてみました ブログパーツ
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