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ハリケーン・カトリーナが、米国南部にもたらした被害が甚大だ。
ニューオリンズ、ミシシッピでは大半が浸水し、多くの死者・行方不明者、 そして被災者が出ている。 スマトラ沖地震・津波と同様、 予想もしなかった(いや、予想するべき環境ではあった)、あまりにも巨大な 大自然の力の前には、なすすべがない。 しかし、今回はスマトラの時と比べると、募金活動の迅速さがないように思う。 日本のユニセフも赤十字もオンライン上での募金は呼びかけていない。 超大国アメリカには救いの手は不要、ということなのだろうか。 もちろん、そんなことはない。 多くの人が物質・精神的に救済を求めているのは、ニュースを見ればわかる。 被災した人、ニューオリンズの街の復興を願う救援ブログが立ち上がった。 http://helpno.exblog.jp/ ここから現地の最新情報、募金先などがわかるので、活用してほしい。 でも、被災後の混沌とした現在の状況を見ると、アメリカが必要なのものは もっと別のことのように思えてくる。 災害後の一時の混乱とは思えない、暴動はなぜなのだろう。 貧困層が多いエリアだからか。 銃社会だからか。 スマトラ沖地震の際も、略奪などは確かにあった。 でも、救助隊に発泡し、警官が略奪を行うようなことはなかったはずだ。 有事の際、人は憎みあうのではなく励まし、助け合うものではないのだろうか。 これから復興には時間がかかるだろう。 できる範囲での寄付をするつもりだ。 でも、本当にアメリカに必要なのは、お金では手に入れられないもの。 そんな、気持ちでいる。
by naoko_terada
| 2005-09-03 22:26
| その他
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Trackback(9)
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Comments(12)
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from かきなぐりプレス
at 2005-09-03 23:04
タイトル : ハリケーンで露呈したアメリカの病巣
アメリカはテロ対策予算が40兆円に対して災害対策費は40億円と、テレビでいっていた。この予算はアメリカ全土なのか? 40億っていかにも安すぎやしないか? ハリケーン「カトリーナ」は、黒人奴隷市場があったニューオリンズ=貧困層が最も多く住む地域に大打撃をもたらしたために、アメリカの病巣を一気に浮かび上がらせることとなった。 日本でも阪神大震災の時、一部では略奪もあった。新潟地震の時も自警団が無人となった村を守っていた。アメリカと日本を比較すること自体ナンセンスなことだが、銃社会アメリカのよう...... more
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from Tornos E-140
at 2005-09-04 01:08
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from 「中東にて」 菊池絵美 ..
at 2005-09-04 07:48
タイトル : daily thoughts 日々の思想
9月 ・危険を察知したら、素早く遠ざかること (最近、台所に蟻を見るようになった。初めは気にかけなかったが、まな板に群がるようになったので、それを水で流すようになった。彼らも危険を察知するだろうと思ったが、増える一方。どこから入り込んだものかと探ったところ、天井近くのひびから蟻の群れが出入りしていることを発見、群れを駆除しひびにテープを張った次第である。初めの段階で遠ざかっていれば、駆除されることも巣に戻る道を失うこともなかった。人間も同様のことである。{しかし、生活を維持するために、現状...... more
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from じゃりんこのコーヒータイム
at 2005-09-04 13:15
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from エーガ会話
at 2005-09-06 22:19
タイトル : こころのハリケーン
「警告を受けてたのに避難しなかったのが愚かなのだ。」 「愚かと決め付ける事こそ愚かだ。彼らが貧しくて避難するための車をもっていない事を思いやるべきだ。」 「略奪や発砲やレイプ!混乱の中とはいえ恥を知れ。」 「白人が食品店から食べ物を取ったら“食料を確保”と言い、黒人だと“略奪”と言う。 生き残るための行為にさえ差別で分け隔てをするのか!」 被災地の混沌と同じく、インターネット上の情報とそれをめぐる論争も激しく入り乱れる。 日本では普段でも、一部の過激な人たちを除いてネットでのやり取りは...... more
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from スマトラ地震救援情報ブログ
at 2005-09-07 01:38
タイトル : 【関連ブログ】米国ハリケーン被害関連
Help Neworleans http://helpno.exblog.jp/ 今回はおそらくここが最大手のポータルになってくれると期待。海外情報も充実。 Clickで救おうNewOrleans Clickで救おうNewOrleans~うるかみるく、自腹切ります!その9 なんと自前でクリック×10円を寄付すると宣言する方があらわれている。結構な金額になりかねないので気をつけてね。 ほかに、スマトラの時にもお世話になった以下各サイトでも関連記事が出ています。 まもあんのタ...... more
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from Katrina被災者救済..
at 2005-09-09 16:13
タイトル : Hurricane Katrina被災者救済チャリティー..
Mixiと2chが連動しての有志によるHurricane Katrina被災者救済チャリティープロジェクトです。 みんなで被災地に救援物資を送ろう! もう着なくなった衣類とか、役に立ちそうな日用品を送ったり、義援金を送ったりしよう。 もし可能なら特にNew Orleansの近くにいる人...... more
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from ALOHAな毎日 @TO..
at 2005-09-09 22:58
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from ”Mind Resolve”
at 2005-12-12 21:30
タイトル : ツアー中のRollingStones、FreeCDによる..
Nice to meet you. このページは みなさんのコメントやトラックバックにより、 必要に応じて記事内容を更新してゆきます。 特に、先のハリケーン被害における?ニューオーリンズ関係の 積極的なご意見を反映させる意... more
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amamori120 at 2005-09-03 23:28
他人事とは思えませんね。明日は我が身、なにかで協力しましょう!
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naoko_terada at 2005-09-04 11:44
本当に。
ただ、アメリカのメディア等で、 「まるで戦場のよう」といったコメントを見かけますが、 それはまったくナンセンス。 自然災害と、戦争・テロは違う。 もっと自然に対して謙虚に、自分たちの非力さを痛感するような 真摯な心が必要でしょう。
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baby-you at 2005-09-05 10:30
アメリカ人である主人は彼の国に本当に危機感を持っています。
普通に暮らす事が本当に難しくなっている国なのです。 この災害も被害をもっと小さく食い止める事は出来たはずなのです。 でも予算がカットされたため、出来なかったのです。 超大国アメリカ、早くなんとかしないととんでもないことが起こりそうです。
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naoko_terada at 2005-09-05 16:23
baby-youサマ
ご主人もショックでしょうね。 お知り合い、ご親戚などどなたもご無事でいらっしゃいますか? 普通に暮らすことの大切さ。 我々が成し遂げなければいけないのは、 次の時代に暮らす子供たちによりよい環境を与えてあげること。 とてもシンプルなことなのに。 今回の災害で、多少なりともアメリカが「何か」を学んでくれれば いいと願います。
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pahi at 2005-09-05 19:30
仙台では 先月の地震のとき 不思議と火災も全壊もなく すぐに通常の生活ができました。
アメリカって 極端な国ですね。。。 国土面積も広いからいろんなことが起こりえるのでしょうね。なんか規模がすごすぎて 怖いです。これから もっともっと重大事項がでてきそうですね。 警察官の職場放棄にも びっくりしました。アメリカって 消防士とか英雄視してるイメージがあったから余計に。 ジャズの街の復興と平和をお祈りいたします。
何か、イラクみたいになってない?皮肉にも・・・と初めに感じてしまいました。
州が連邦に主導権を渡さないので、余計 救助が進まないんだとニュースで見ましたが、人命を思うと ???の連続です。 書いておられるように、ユニセフ・赤十字・国境なき医師団 等の姿も陰も見えないのも、何とも不思議です。 私にできることをこれから見つけたいと思います。
まさかアメリカで。。びっくりしました。。しかも支援が遅れていると聞きます。。いったい何がアメリカで起きているのか知りたいところです。。
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tiscrivo at 2005-09-07 01:48
お久しぶりです。
遅ればせながら、当ブログでも9/5より支援情報収集しはじめました。 ご指摘のとおり、私も含め反応が遅いのは、NGO業界的にはスマトラの時が年末の休日で動きがとりやすかったこともありますが、こんなに悲惨なことになる前にアメリカなら自分でなんとかするんじゃないかと思ってすぐに手を出せなかったところがあると思います。それなのに人的要因による二次災害だけみればスマトラよりひどい大事になってしまい、あわてているのが半分、動くに動けないのが半分という状況と思われます。 日本のNGOだけではなく、フランス系(MSFなど)、イギリス系(Oxfamなど)も動いてないです。赤十字の募金は日本でもはじまりましたが、ユニセフは国連内の調整中のようです。
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naoko_terada at 2005-09-08 17:53
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naoko_terada at 2005-09-08 17:55
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naoko_terada at 2005-09-08 17:57
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naoko_terada at 2005-09-08 17:59
tiscrivoサマ
ご無沙汰です。 こういう災害や有事のときでないと、コンタクトできないのも 皮肉ですね(笑)。 スマトラの際とはあきらかに自分の中でも温度差があります。 でも、今後のそちらの情報発信にも注目しますね。
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筆者のプロフィール
寺田直子(てらだなおこ)
トラベルジャーナリスト。旅歴30年。訪れた国は90ヶ国超え。女性誌、旅行サイト、新聞、週刊誌などで紀行文、旅情報などを執筆。独自の視点とトレンドを考えた斬新な切り口には定評あり。日本の観光活性化にも尽力。著書に「ホテルブランド物語」(角川書店)」、「泣くために旅に出よう」(実業之日本社)、「フランスの美しい村を歩く」(東海教育研究所)など。 問い合わせメール happytraveldays@aol.com インスタグラム Happy Travel Days 寺田直子 ツイッター ブログパーツ
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