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食在有趣 台湾、美食めぐり② 台北編 食養山房での滋味あふれる料理を味わう
台北滞在中のもうひとつの、すてきな場所。
それが、食養山房です。

台北の北東、新北市という場所にあり、台北市内からタクシーで30分ほど。
とはいえ、周辺はずしりと密度のある森に囲まれた山々が。
運悪く、雨足が強くなってきました。

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駐車場から、石畳の小径を歩き、敷地内へ。
しっとりと雨に濡れた世界は、静謐さをたたえて美しい。

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この元々、農家だった家屋が食養山房。
ですが、わたしたちはさらに緑の中を歩いて、茶室へとまいります。

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周辺は五指山古道としてハイキングコースが整備されています。コース終点まで食養山房からおよそ1時間ほどのよう。

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母屋から歩いて5分ほど、山の木々に隠れるように、川沿いにたたずむ茶室。

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中に入ると、風流な空間。
そして、わたしたちのためのお茶席が用意されていました。

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無駄をそぎおとした所作で、淹れられたのは文山包種茶(ぶんざんほうしゅちゃ)。

台湾というと高山緑茶、東方美人などが有名ですが、愛好家の間ではこの文山包種茶はことに評価が高く、愛されています。ウーロン茶の一種となりますが、美しい水と澄んだ空気の良好な環境で栽培されているため、非常に清涼感があるのが特徴。

香りを楽しみ、舌で味わいを感じる。
一杯、二杯と淹れていくうちに茶葉が開き、香りとさわやかなコクがわきあがってきます。

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横には、食養山房のオーナーである林炳輝さんが同席。
日本の侘び寂びにも通じる意識で、すべての空間設計をご自分でされたかた。
静けさをたたえた存在が、印象的です。

また、食養山房には橘 雄介さんという31歳の日本人の方がキッチンにいらっしゃいます。お茶を極めたいとの思いで、弟子をとらない林さんに直談判。今では、食養山房の大切なスタッフのひとりです。

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美味しいお茶をいただきながら、たわいもない会話を楽しみ、笑い、なごむ。
これはどこでも共通のこと。
もし、誰か悩んでいたり、落ち込んでいたらお酒よりもお茶のほうがいいかもしれません。
Tea and sympathyということ。

さて、一服のお茶を堪能したあとは、レストランの方に移動してランチをいただきます。


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母屋に戻り、陰影のある長い廊下を抜けて、二階に上がります。

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下のほの暗いスペースと代わって、大きく窓ガラスが採られた空間にハッとします。まだ、雨は降っていますが、少し明るくなってきたよう。外に広がる山々の景色を見ながら席に着きます。

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会食のお相手は、こちら。
左からiSee Taiwanのチーフエグゼクティブのジェシカさん、同じくコンサルタントのジュンさん。彼らが今回のわたしたちの取材プロジェクトの中心人物。顔見知りということで、シャイなオーナーの林さんと一緒に記念撮影。

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食養山房は季節の食材を使ったコース仕立てで料理が供されます。
まず登場したのが、熱々の大根、カブなどを煮詰めた冬のスープ。手のひらに収まる小さな碗ですが、根菜類の優しい甘みが溶け込み、しみじみおいしい。

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次は、コーンスープと胡麻豆腐。
コーンスープは甘みたっぷり。そして、この自家製の胡麻豆腐があなどれない美味しさ。上には甘く含め煮をしたトマト、岩塩、生の百合根のかけら。一見、ふぞろいな組み合わせですが、こっくりとした胡麻豆腐と共にいただくと、驚くほどに深みのある味わいに。

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彩りも鮮やかな一品は、ナス、キクラゲ、イクラの取り合わせ。下のクリーム色のものはなんと、茶わん蒸し。あっさりとした炊き方は日本食のようでもあります。

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そして、大皿に盛られて登場したのが、お刺身の盛り合わせ!
生ウニは湯葉の上に鎮座し、カジキは内側に海苔を巻き込んだ姿で。さらに奥には味のしみこんだトコブシに、海鮮などの具材を巻いた生春巻き。ワサビ醤油、あるいはエシャロットをたっぷり刻んだドレッシングのようなタレでいただきます。

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ランチなのに贅沢なほどのウニ。

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ここで、お口直し的に黒酢が出てきました。
胃と口の中をお酢でさっぱり。と、ここで日台、お酢談義に。銀座にお酢ドリンクバーがあるのだというと、みな、興味津々。おいしいモノの話題は世界共通、飽きることがありません。

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みごとな大きさのエビはちょっと酸味のあるタレをかけて。そして、見えるでしょうか。うしろに控えめに並んでいるのは、焼いたお餅の中に挟まれた、台湾名産のひとつ、カラスミ!これがもう、絶品で。。。
香ばしく焼いた餅とカラスミの濃厚な風味のマッチングは最高にして最強。家庭でもできるので、次回はぜひ、チャレンジしたいと思いました。

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トロリとしたグアバのネクターで小休止。上にはパッションフルーツのソース。

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そろそろ、お腹もいっぱいになりつつあるのですが、目が欲しくなるプレゼンテーション。こちらは、キノコのソースをたっぷりとまとった炊き込みご飯のおにぎり。冬ならではの味わい。

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そして、何やら厳かに運び込まれた大鍋に入ったスープ。
これが、食養山房で最も人気のある名物、蓮花鶏湯です。

何がすばらしいかって。。。

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スタッフがまさに、スープに入れようとしているのは乾燥させた大ぶりの蓮の花。ゆっくりと上から落としていくと、湯気でゆっくりと花弁が開き、スープの上でみごとに開花。すばらしい!

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見た目だけではなく、スープそのものも丁寧にじっくりと煮込まれた地鶏、レンコン、蓮の実、タケノコなどがたっぷりと入り、心身養生に最高。山からいただいた滋味をすべて煮込んだ、最上の味でした。

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ふー、いやはやお腹、いっぱい。
これから台中に移動する我々ですが、すっかり満足してなごんでしまっています。

デザートは、実に台湾らしい一品。
タロイモをすりつぶした上に白玉、百合根、黒蜜、ハトムギ、きなこをたっぷりと。

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大きなサイズなので、お店の方がエイヤッとばかりにすりつぶしたペーストに箸を入れます。

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中には豆のアンがこれもまた、たっぷり。

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素朴な甘さと風味の良さは、写真でも伝わるかと思います。これも、本当においしいものでした。

ふりかえって思うのは、旬を活かした味はもちろん、それぞれのお皿にツバキや南天など季節の花や草木が料理の脇役として飾られていたこと。
季節を愛で、季節を味わうことのありがたさをしみじみと感じさせてくれる場所が、食養山房なのでしょう。

お料理はコースでひとり1210台湾ドル(約4000円)、野菜のみの精進料理コースは1100台湾ドル(約3500円)。席数はそれなりにありますが、とても人気が高いので予約はなるべく早くにすることをお勧めします。

ゆっくりと美味しいものを台湾で味わいたいと思ったら、どうぞ訪ねてみてください。


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by naoko_terada | 2013-04-01 05:43 | トラベル | Trackback | Comments(0)
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