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ルフトハンザのエアバスA380の第一号機は、ゆっくりと滑走路へと進入。 窓の外を見ると式典の会場だったテラスには人だかり。 工場の窓からもエアバス社の社員たちが顔を出して、手をふっている。 機長が、「本日は、A320、あ!、失礼しました。A380のファーストフライトに・・・」 と、アナウンスをトチるハプニングがあり、機内は大爆笑。 「いやぁ、大変、失礼いたしました。 どうも、興奮してしまって。。。 改めまして、これからフランクフルトに向けて出発いたします」 こんなパーソナルな機長のアナウンスもなかなかありません。 目の前のスクリーンをエアショーに切り替えます。 垂直尾翼にカメラが付いているので、 飛び立つ様子を臨場感たっぷりに楽しむことができます。 これ、エアライン好きにはたまりません(笑)。 緊急避難アナウンスが終了し、準備完了。 これからルフトハンザのハブ空港であるフランクフルトへ向かいます。 しばらくすると、エンジン音が高まり、動き出す機体。 徐々にスピードが上がる。 窓の外には驚くほどのギャラリーが。 このあたりはエアバス社の関係者が暮らす町、みんなで見送ってくれます。 長く、スムーズなアプローチの後、ふわりとLH380便が空へと舞い上がる。 一瞬の沈黙の後、機内には拍手が鳴り響きます。 ルフトハンザ エアバスA380一号機の空へのデビューです。 通常、ハンブルグ~フランクフルト間の飛行時間は50分ほど。 でも今回は、特別に2時間の飛行時間が取られています。 機内の取材のためでもありますが、この巨大で優雅な新しいA380の雄姿を、 ドイツのみなさんにお見せするという意図もあるようです。 通常ならばグングンと高度を上げていくところを、まるで遊覧飛行のように、 低空でゆったりとハンブルグの街の上をかすめていきます。 下で見ている人も驚くでしょうねぇ。 わたしのお隣には、ハンブルグが地元だという旅行業界新聞の記者のおじさま。 窓の外に広がる美しい街並みを指さしながら、 「このあたりがハンブルグで最もきれいな場所ですよ。その先は工業エリア。 わたしはそっち側で生まれたんですけどね。でも、こうやって上から見ると、 まんざら悪くないねぇ」 しばらくすると、シートベルトのサインがオフに。 一斉に、メディアの人間が立ち上がる。 同時に、CAたちもサービスの準備開始です。 このフライトのために用意されたシャンパンを配り始めます。 TVクルーもさっそく取材です。 フライト中の2時間は機内はどこもオープン。 二階のビジネスシートもファーストシートも訪問可能です。 また、ルフトハンザ、エアバス社、ロールスロイス社などのトップ陣もフリー制で、 各メディアのインタビューに気軽に応じています。 シャンパンに続いて、カナッペやスイーツも登場。 チョコレートにはA380の文字と機体が描かれています。 普段、こういう密室での取材、撮影などはピリピリしがちなのですが、 この日はまったく別。 みんな、笑顔でゆずりあいながら機内を歩きまわっています。 そうですよね、だって嬉しいんだもの。 では、わたしも二階へ行ってみましょう。
by naoko_terada
| 2010-05-24 23:36
| エアライン
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Comments(4)
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通りすがり
at 2010-05-25 13:21
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離陸中にデジカメ使っていいんですか?
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naoko_terada at 2010-05-25 14:53
通りすがりサマ
ご指摘ありがとうございます。 おっしゃるように離着時は「すべての電子機器は使用不可」の指示が出されます。 このときも通常どおり携帯オフなどの指示はありましたが、メディアへの離着時のデジタルカメラ撮影禁止は申し渡されませんでした。 冷静に考えれば使用すべきではなかったですね。 反省いたします。
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8moon21
at 2010-05-25 20:46
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あぁ~、どうしましょう!
記事を読んでいたら、私もその場に居たかのような気持ちになって 胸がジーンと熱くなってしまいました~! CA、乗客(メディア)、皆さん本当に素敵な笑顔ですね! みんなの“嬉しい”が機内一杯に満ちているのがとってもよく 分かります。 こんな素敵な体験をシェアして下さりありがとうございます。 私もいつの日かA380に乗れるといいな♪ さて、二階の様子はどうなっているのでしょう???
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naoko_terada at 2010-05-26 07:11
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筆者のプロフィール
寺田直子(てらだなおこ)
トラベルジャーナリスト。旅歴30年。訪れた国は90ヶ国超え。女性誌、旅行サイト、新聞、週刊誌などで紀行文、旅情報などを執筆。独自の視点とトレンドを考えた斬新な切り口には定評あり。日本の観光活性化にも尽力。著書に「ホテルブランド物語」(角川書店)」、「泣くために旅に出よう」(実業之日本社)、「フランスの美しい村を歩く」(東海教育研究所)など。 問い合わせメール happytraveldays@aol.com インスタグラム Happy Travel Days 寺田直子 ツイッター ブログパーツ
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