|
無事、氷のホテルから生還した我々を出迎えてくれたのは、 昨晩、降り積もったふわっふわの新雪でした。 ブーツのまま、歩いてみるとサクリと埋まる。 その軽いこと。 風に舞い、さらさらと朝日に輝く雪はパウダースノーよりもさらにきめこまかく、 マイクロ・パウダースノーと言いたいほど。 後で聞くと、今シーズンでベストのコンディションだったそう。 ゴンドラに乗ってピークにあるスカイステーションまで登ります。 ここは、夏のシーズンには雲海テラスとなるスポット。 スキー、スノーボードとみんな次々に滑り出します。 そして、トマムの名物、といえば「ちょっかり大魔神」 トマム山を「チョッカリ山」にするという野望を持った悪者。 東京ドーム6個分という広大なゲレンデを舞台に、数々のチャレンジをクリアしながらどこからともなく現れる大魔神をやっつけるファミリー用のアクティビティが大人気。 悪者なのに、なぜかとっても子供たちに好かれているのが微笑ましいです。 ゲレンデにあるレストラン「カウベル」ではエゾジカのカツカレーが名物。 サックリと揚がったカツは、とても柔らかい。 きっちりスパイシーな大人な味のカレーもなかなかです。 「カウベル」はセルフサービス。 わたしたちもトレーを持ってカレーができるのを待っていました。 先にルーが出てきたのですが、カツが揚がるのに時間がかかっていて、 しばし待たされる。 「ちょっと遅いなぁ」と思っていたら、 サービスをしてくれている若い女性スタッフが、「カレーが冷めちゃいましたね。すみません。今、温かいものに換えます」と言って、いったん、出ていたルーをさっと下げて新しいものに換えてくれました。 こういう気配り、ゲストの心情を思ったサービスをする彼女の心根がとてもうれしい。 待たされた気分も、これで一気になくなっちゃいました。 思いっきりゲレンデで遊んだ後のお楽しみは、やっぱり食事。 トマムには通年営業のメインダイニングから、樹齢150年の針葉樹に囲まれた森のレストラン「ニニヌプリ」など季節限定のレストランなどが充実。 カップルなロマンチックに北海道フレンチ、ファミリーならお腹いっぱい好きなものが食べられるビュッフェなど、どこで食べようか迷うほど選択肢は豊富です。 そして、冬ならではの施設が幻想的な氷の教会。 もちろん、ここで挙式することができます。 厳冬の北海道を体験したのは初めてでした。 でも、今、思い返すと何だかとても温かい気持ちになる。 そんなほっこりとした旅でした。 お世話になったみなさま、ありがとうございました。
by naoko_terada
| 2010-02-25 09:03
| 日本
|
Trackback
|
Comments(0)
|
筆者のプロフィール
寺田直子(てらだなおこ)
トラベルジャーナリスト。旅歴30年。訪れた国は90ヶ国超え。女性誌、旅行サイト、新聞、週刊誌などで紀行文、旅情報などを執筆。独自の視点とトレンドを考えた斬新な切り口には定評あり。日本の観光活性化にも尽力。著書に「ホテルブランド物語」(角川書店)」、「泣くために旅に出よう」(実業之日本社)、「フランスの美しい村を歩く」(東海教育研究所)など。 問い合わせメール happytraveldays@aol.com インスタグラム Happy Travel Days 寺田直子 ツイッター ブログパーツ
最新のコメント
最新のトラックバック
以前の記事
カテゴリ
全体 東北応援! 福島 熊本 トラベル ホテル&リゾート エアライン ワイン&ダイン 掲載メディア 日本 TOKYO HOTEL マイ・フェイバリット 伊豆大島 その他 トラベルTIPS 新型コロナ わたしのこと Hav Cafe 島ぐらし タグ
ファン
ブログジャンル
|
|
ファン申請 |
||